沖縄版!家庭でできる節電対策

昨年から電気料金の値上がりが話題になっています。
実は某県内紙から、6月からの電気料金値上がりに際し、家庭でできる節電対策を記事にしたいので、コメントがほしいという連絡をいただきました。

結果的に、6月の大幅値上げが回避されたので、その記事はいったんとりやめになったのですが、良い機会なので、ここに書き残しておこうと思います。

これから暑くなる季節、ぜひみなさんも、できることを取り入れてみてくださいね!

【家庭でできる節電対策】

●節電の正解は1つではない!
家の作り、間取り、人数、生活時間帯などの生活スタイルによって千差万別。
「〜しなければならない」にこだわらず、柔軟に暮らしを見直して!

●基本は余計な電気製品を置かないこと
 それを買う前に、本当に必要か、代わりになるものがないかを考えてみて。

●電気製品は、それぞれの機器で節電できる形を考える
・照明はLEDにして、余計な照明は切るか照度を下げる
・ポットや便座などの保温機能を使わない
・待機電力を使わず主電源をOFF
・電源タップをON/OFFスイッチ付きにする
・エアコンは温度設定を見直し、扇風機と併用して空気を回す
・タイマー設定を活用する

●電気を使わないものでの工夫
・魔法瓶型の保温ポットを使う
・遮熱カーテンを使う
・すだれや緑のカーテンで直射日光をさえぎる
・屋根に断熱塗料を塗ると、室温は体感でもかなり変わる

●エアコンや分解掃除のできる掃除機は、フィルターをこまめに洗浄!
フィルターにほこりが詰まると、効率が落ちるのでその分余計な電力を使います。
こまめに洗浄してあげることで、音も静かになり、動作の効率も上がります。
機械の寿命を伸ばすことにもつながりますよ。

●新たに電気製品を購入する場合は、消費電力を比較して省エネ型の製品を選ぶ
冷蔵庫のコンプレッサーは小型よりも大型の方が冷却効率が良いので、実は大きい冷蔵庫の方が消費電力が少なかったりします。
テレビは大型になるほど消費電力が大きいです。
暖房機器も、種類によって消費電力は様々。家庭で必要な種類やサイズを考えつつ、消費電力もぜひチェックしてくださいね。

●消費電力のわかるアプリを活用
電力会社によっては、家庭の何が電気を多く使っているのかが分かるアプリを提供しているところもあり、そこから電気の使い方を見直すことができます。

●小型のソーラーパネルを用意してみる
家にソーラー発電設備がなくても、持ち運びできる小型のソーラーパネルを用意して、自分のスマホ充電だけでもやってみると、電気についての意識が変わってくるかも。停電時の対策にもなりますよ。

●電力会社の見直し
近年の値上げは化石燃料費の高騰によるもの。それに頼らない形としては、太陽光、風力、そして沖縄ではバイオマス発電が始まっています。
自宅にソーラーパネルの導入は難しいとか、集合住宅の場合は、再生可能エネルギーで電力を提供している電力会社への切り替えを考えてみてください。

※バイオマス発電は燃やすための木質ペレットを船で運んでおり、完璧な脱炭素型ではありません。でも化石燃料費の影響が比較的少なく、脱炭素エネルギーに移行するつなぎの発電手法としては、選択肢の一つになるでしょう。

●給湯を見直そう!太陽熱温水器や潜熱回収型給湯器の導入
電気を作るならソーラーパネル。でも、実は沖縄の家庭で「CO2排出量が一番大きい」のは、エアコンではなく給湯なんです!
家族全員が毎日シャワーを浴びたら…ということですね。

省エネは電気だけでなく、ガスにも言えます。
実は晴天率が低い沖縄…太陽光発電ではなく、太陽熱を使って温水を作るという選択肢もあります。太陽光の発電設備よりも太陽熱温水システムの方が設置費用も安くなります。

また、給湯器も見直しましょう。
普通の給湯器はガスを燃やして出る排熱を空気中に捨てていますが、潜熱回収型というのは、この排熱を捨てずに回収して、お湯を温めるのに利用するもの。給湯効率が上がります。
従来の「熱を捨てている」給湯器よりも少し費用が高いですが、ガス代がその分安くなるので、使用頻度にもよりますが3〜4年で元を取れるそうです(日本ガス協会)。
新しく設置するなら潜熱回収型のエコジョーズで!

●注意:無理はしない!
節電、省エネと言っても、乳幼児やご病気の方、高齢者のいるご家庭では、決して無理をしないで。
快適な生活環境を維持しつつ、無理せずにできることを考えてくださいね。

 

……他にもまだまだアイデアがあると思います。
思いついたら書き加えていきますね!

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